にしのみやデジタルアーカイブ・セレクション
えびすさまにお願い!
西宮にとってなじみの深いえびすさま。古くから福の神として人々に慕われてきました。西宮市立図書館が所蔵する古文書や錦絵でえびすさまの秘密をちょっと覗いてみましょう。
- お問い合わせ:西宮市立中央図書館(西宮市産業文化局読書振興課)
- 謎の神 えびすさま
- 福神考
- えびす神は、その正体が蛭子(ひるこ)神とも事代主(ことしろぬし)神とも、あるいは大国主(おおくにぬし)神とも言われるなど、なんとも謎多き神であります。本書では、『神皇正統録』など様々な書物を引用してその正体を探ろうとしています。引用された書物には「西宮」もたびたび登場し、えびす神と西宮との関わりの深さを示しています。
- 三福神がやってきた!
- 絵本*三福神
- 江戸時代の滑稽本です。 信心深い商人のもとへ、えびす、大黒天、稲荷の三神が福を授けにやってきた場面です。
- えびす舞を披露します
- 絵本*三福神
- 商人は大喜びで神々をもてなします。えびす神は商家の手代に「えびす舞」を披露してもらってご満悦の様子です。
- 悪鬼退散
- 絵本*三福神
- 神々が福を授けていると、突然鬼が現れました!神々はそれぞれの使いの動物たちに鬼を追い払わせます。えびす神の鯛が巨大化し、歯をむき出して鬼を追い払っている様子はなかなかユーモラスです。使いの動物たちが鬼を追い払ったのを見て、大黒天は「豆をまくまでもなかった」と余裕の表情です。
- 西宮晴嵐
- 絵本*松乃緑
- 名所で七福神が子どもたちと和歌を詠み遊んでいる様子が描かれています。近江八景の「粟津晴嵐」(あわずのせいらん)にちなんでいるのでしょうか。「西宮晴嵐」の場面では西宮も紹介されており、えびす神の御利益で大漁になって喜ぶ子どもたちと、その様子を見て笑顔のえびす神が描かれています。 ※実物は乱丁があります。
- 渡海帰帆
- 絵本*松乃緑
- 近江八景の「矢橋帰帆」(やばせのきはん)にちなんでいるのでしょうか。「渡海帰帆」の場面ではえびす神と大黒天が船釣りをする様子が描かれ、えびす神は籠いっぱいに鯛を釣り上げていますが、大黒天は鮫を釣り上げてしまい「これは興ざめ」と洒落が飛び出しています。 ※実物は乱丁があります。
- えびすさまのお札(ふだ)
- 西宮太神宮神符
- えびす神の姿を描いた「御神影札」は西宮神社で頒布されたのがはじまりとされ、「傀儡師」(くぐつし)たちの活動によって全国に広まりました。傀儡師は西宮神社に所属していた人形操りの集団で、諸国を巡りながらえびす神をかたどった人形を躍らせて、えびす神のご神徳を伝えて回りました。そして、人形操りを演じたあとは御札を配って歩き、全国にえびす信仰を広めるのに大きな役割を果たしました。
- 新年を寿ぐ
- 恵美須大黒天図
- 英泉が江戸馬喰町の江崎屋から出した錦絵で、江戸時代後期の作品。七福神の中でも、「えびす・だいこく」は特に庶民の人気を集め、よく一緒に祀られました。兎年の正月に飾ったものか、大黒天に手綱を引かれた大きな兎が千両箱とえびす神を背負い、遠くには富士山が見え、松の枝には小判がなり、めでたい絵柄で埋め尽くされ、「暦によると今年は富士の山のように黄金が高く積めるほど金回りがいい」といった歌が詠まれています。
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