にしのみやデジタルアーカイブ・セレクション

新時代がやってきた!~錦絵に見る改元と酒~

明治に改元され、天皇が東京に入ると、民に御酒が振舞われ、市中には「天盃頂戴」などと書かれた旗や吹き流しが掲げられ、祭りのような賑わいを見せたといいます。広重と國周の錦絵で、新時代を迎えた人々の熱気にあふれた様子を覗いてみましょう。

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幸橋御門うち
東京名勝図絵
幸橋御門うち
絵師は三代目歌川広重。明治に改元され、天皇が東京に入ると、民に酒が振舞われた。市中には「天盃頂戴」などと書かれた旗や吹き流しが掲げられ、祭りのような賑わいを見せたという。酒樽に「世なおし」、「天下泰平」などと描かれているのは新しい時代に期待する民衆の気持ちを表したものであろうか。このとき振舞われた酒の多くは、上方からの下り酒だったという。

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頂戴の造酒助
天美禄江湖之賑
頂戴の造酒助
絵師は豊原國周(とよはらくにちか)。國周は役者絵と美人絵を得意としており、この3枚続きの錦絵は役者絵の形をとって、ご祝儀の酒を荷車に積み、旗や幟をかざしそれぞれの町内へ持ち帰り、お祭り騒ぎをしている人々の様子が描かれている。幟を持つ人物の名前を「頂戴の造酒助」とするなど洒落を効かせている。

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芸者於菊
天美禄江湖之賑
芸者於菊
酒をもらった翌日から、家業を休んでの「お酒びらき」が始まり、人々は明け方まで飲み明かし、踊り明かしたという。幟には「天下泰平」、「町内安全」と書かれており、新しい時代を迎えた庶民の願いを表している。

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鳶駒吉
天美禄江湖之賑
鳶駒吉
「お酒びらき」では、山車が出たり、芸者の踊りがあったりと祭りのような賑わいであったという。また、芝居好きが集まって歌舞伎の一場面を演じたりもしたという。これらの錦絵も歌舞伎の一場面を表しているのであろうか。

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